普通車販売、3ヵ月ぶり減 東北・6月 認証不正影響か

東北運輸局が発表した管内の6月の新車新規登録・届け出台数(速報値)は、前年同月比11・1%減の2万7519台だった。乗用車の普通(3ナンバー)が3カ月ぶりに減少し、6カ月連続で前年同月を下回った。トヨタ自動車など5社で車の量産に必要な「型式指定」の認証不正が発覚し、6月上旬に一部車種の出荷を停止した影響が反映され始めたとみられる。

 乗用車の普通は12・1%減の8415台だった。小型(5ナンバー)は22・5%減の5053台で、6カ月連続の減少となった。県別の台数は普通、小型とも全県で前年同月を下回り、宮城県の小型は32・6%減と大きく落ち込んだ。

 貨物は東北全体で2054台と13・0%減。登録車全体は15・4%のマイナスとなった。

 軽自動車は岩手、宮城、福島3県で前年同月を下回り、全体では3・0%減の1万1026台だった。シェアが大きいダイハツ工業の出荷停止の影響が解消しつつあり、減少幅は1月以降で最も小さくなった。

 認証不正問題を巡っては、マツダが7月に入って出荷や生産を順次再開する一方、トヨタは岩手、宮城両県の工場で3車種の生産停止を8月末まで延長した。

 運輸局の担当者は「人気車種の生産停止によって、今後も影響が拡大する可能性がある。状況を注視していく」と話した。

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