景品が絶対に取れないよう細工したクレーン型ゲーム機を置くゲームセンターを運営していた「アミューズメントトラスト」(大阪市浪速区)と同社の男性社長(35)について、大阪国税局が法人税など計約4100万円を脱税したとして、法人税法違反容疑などで地検に告発していたことがわかった。
重加算税を含む追徴税額は計約5500万円に上る見込みで、同社はすでに修正申告して一部を納付したという。
関係者によると、社長は2017年5月期までの2年間、大阪、京都両市の3店舗で売り上げの一部を除外するなどの手口で所得計約1億8200万円を隠し、法人税を免れた疑い。社長は各店舗の金庫で保管する売上金を自ら回収し、一部を自宅に隠すなどしていたという。
社長らは、大阪市中央区などで景品が取れないよう細工したゲーム機を使って客から計約120万円を詐取し、大阪地裁の執行猶予付き有罪判決が確定している。