バブル期以来の増加率だったという今夏のボーナス。景気が回復傾向にあるという見方もあるが、先月、保険ショップ「保険クリニック」が発表した『夏のボーナスに関する調査結果』によると、【ボーナスなし】が全体の約40%。一方の支給された人たちだけの集計で見ても、【前年と同じ】が55.6%で過半数。【下がった】は22.8%で、【上がった】21.5%をわずかに上回っている。一部を除き、現実はまだ厳しい状況が続いていることがうかがえる。
支給されたボーナスの使い道を聞いたところ、夏の旅行や生活費への充当などを抑えて、【使わない・預貯金】(38.4%)が1位となり、消費には消極的な様子。全額もしくは一部でも【ボーナスから預貯金をする】と回答した人は63.3%にのぼっている。ちなみに、預金金額は平均金額15万3725円、最高金額100万円、最低金額1万円だった。
預け先については【普通預金】(1位/117人)、【定期預金】(2位/91人)の順で、3位以下の【投資信託】(9人)、【株取引】(8人)を大きく引き離す結果に。巷では株主優待での“0円生活”で元将棋士・桐谷広人氏が注目されたり、また今年から始まった少額投資非課税制度「NISA(ニーサ)」も話題になっているが、万が一に備えた慎重な行動を取る人が多いというのが実情のようだ。
【調査概要】
調査対象:20~60歳の男女(派遣社員、経営者を除く有職者)
サンプル数:500人
実施方法:WEBアンケート
実施時期:2014年7月11日~7月15日
データ出典:保険クリニック『IQくんの毎月なんでも調査隊!』