暑い、記録ぐんぐん 仙台、夏日最多94日 10月に更新

 日本列島が熱帯並みの高温に見舞われた今年の猛暑。東北は10日も9月上中旬並みの気温となった所が多く、仙台や山形、福島などで最高気温が25度以上の夏日を記録した。記録的な暑さは熱中症を続出させたばかりでなく、コメの品質が落ちたり、サンマが不漁になったりとさまざまな異変を招いた。東北の各気象台の観測データを点検すると、あらためて観測史上に残る酷暑だったことが分かる。
 10日の仙台の最高気温は25.4度を観測。これで年間の夏日は94日に達し、1961年の最多記録を更新した。10月に入ってからの夏日は1日の25.2度に続いて2回目となった。
 今年、東北の主要17観測地点で記録された真夏日と熱帯夜(10日現在)は表の通り。
 最高気温が30度以上の真夏日の日数は、9地点が観測史上最多を更新した。福島は72日、仙台は48日で、いずれも従来の記録を8日も上回った。白河と小名浜は過去最多に並んだ。
 35度以上の猛暑日は福島、八戸で最多記録を塗り替えた。福島は24日に達し、歴代1位だった94年の20日を4日も更新した。昨年まで最多が2日の八戸は、1日多い3日。仙台の猛暑日は最多より1日少ない2日だった。
 最低気温が終日25度以上の熱帯夜も目立った。福島は21日、仙台は10日で観測開始以来、寝苦しい夜が最も多かった。青森、八戸、酒田、小名浜も最多を更新し、山形は過去最多のタイ記録となった。
 厳しい暑さが9月まで続いたのも今年の特徴。八戸は1日、会津若松は6日にそれぞれ35.4度まで上がり、9月として初めて猛暑日を記録した。仙台も3日に観測した35.5度が今年一番の暑さとなり、史上最も遅い猛暑日でもあった。

タイトルとURLをコピーしました