宮城県涌谷町の農業黒沢重雄さん(73)の水田で、極わせ品種「おもてなし」の稲刈りが進んでいる。「県内で最も早く食べられる新米」として2001年に栽培を始めたが、今年はその中でも一番早い時期の収穫という。
今年は5ヘクタールに作付けし、10日に稲刈りを始めた。17日は黒沢さんの長男伸嘉さん(44)が、コンバインで作業を行った。収穫は今月末まで。
今年は梅雨が短く、天候に恵まれ収量、品質ともよいという。黒沢さんは「日本人はコメを食べて元気が出る。消費者が喜んでくれる新米を届けたい」と話した。
「おもてなし」は黒沢さんが偶然発見したひとめぼれの変種。収穫したコメは仙台市青葉区の藤崎などに出荷し、一部は酒米として使われる。藤崎では27~29日、販売会を行う予定。