魅力のある都道府県はどこですか? 認知度や魅力度、イメージなど全72項目で聞いたところ、トップは昨年に引き続き「北海道」(63.9点)であることが、ブランド総合研究所の調査で分かった。次いで「京都府」(54.6点)、「沖縄県」(48.4点)、「東京都」(41.1点)、「奈良県」(35.9点)、「神奈川県」(34.2点)と続いた。1位の北海道から6位の神奈川県までは、昨年と同じ結果に。
一方、魅力度が最も低かったのは「群馬県」(7.6点)で、昨年の44位からランクを落とした。昨年最下位だった「茨城県」(7.8点)は、ひとつランクを上げ46位。
2009年と2012年の魅力度点数の差から4年間で最も魅力度を高めたのは「長野県」(23.6点→27.8点)で11位から7位に。「石川県」(17.4点→21.5点)が17位から13位、「秋田県(15.6点→19.7点)が20位から16位に点数、順位を上げる結果となった。
長野県は「魅力的な温泉やレジャー施設・公園などがある」や「海・山・川・湖などの自然が豊か」、「魅力的な美術館・博物館がある」といった項目において評価が高く、観光意欲度も年々高まっている。石川県は「優れた伝統的技術がある」や「泊まりたい宿泊施設がある」といった項目で上位に。秋田県は「海・山・川・湖などの自然が豊か」や「魅力的な伝統芸能、祭り、イベントがある」、「食事がおいしい」といった項目が上位に並んだ。
全国で最も魅力のある市町村はどこだろうか。都道府県と同様に72項目を聞いたところ、3年連続で「札幌市」(60.0点)がトップ。2位は「京都市」(55.6点)で、2007年以来5年ぶりの2位に返り咲いた。以下「函館市」(52.8点)、「横浜市」(49.7点)、「神戸市」(47.0点)と続いた。
今年5月に開業した東京スカイツリーがある「墨田区」は、情報接触度が27位(前年76位)、魅力度が140位(同194位)、観光意欲度が143位(同246位)と各順位が大きく上昇した。また墨田区の隣の「台東区」では、情報接触度が80位(前年61位)に低下しているものの、魅力度が146位(同151位)、観光意欲度が154位(同203位)と上昇した。そのほかの周辺区(中央区、江東区、江戸川区)も、観光意欲度が上昇する傾向を示した。
ただ東京都の結果をみると、魅力度が4位(前年4位)、観光意欲度5位(同5位)と大きな変動はなかった。
インターネットによる調査で、20~60代の男女3万375人が回答した。調査期間は7月3日から19日まで。