東日本大震災で落ち込んだ観光客の客足回復を図る県の「観光王国みやぎ旅行券発行事業」で、割引旅行商品の第1期(宿泊期間7月1日~9月30日)分の販売が29日、始まった。初日だけで第1期分を売り切った旅行会社や予約サイトもあった。
発売された商品は、サイトで電子クーポンを取得して宿泊施設を予約する「ネット型」と、旅行会社の窓口で各宿泊施設の割引プランを購入する「店頭型」の2種類。
このうちネット型の楽天トラベルは、利用人数や代金の条件に合わせて使える3000円、1万円、2万円、4万円の4種類のクーポンを用意。午前10時の販売開始から3時間ほどで第1期分の配布を終了した。
担当者は「サイトに登録している各宿泊施設が、食事をグレードアップするなど質の良い宿泊プランをそれぞれ用意し、人気が集まった」と説明した。
店頭型の日本旅行東北も第1期分の商品を完売。早い店舗では販売開始から10分程度で、店頭に並んだ客に販売終了を告げた。「県から販売店舗が発表された22日以降、問い合わせが増えた」と担当者は話した。
第1期は宿泊とJR代金が割引対象で、割引率はそれぞれ最大5割(上限1万円)。全体で約5万7000泊分が販売される。宿泊と航空代金が割引対象の第2期は7月下旬、第3期は9月下旬に発売予定。