中国で発生した大規模な黄砂が12日、日本に飛来する見通しです。東京で観測されれば、4月としては16年ぶりとなります。■北京市内 大気の汚染レベルが一時「最悪」に
10日、中国国内で撮影された映像。高速道路上にあるのは、大量の砂です。
男性がスコップで“砂かき”をしていますが、これはすべて、飛んできた「黄砂」が降り積もったものです。
道路上を横切る激しい砂嵐からは、逃げるように車が出てきます。逆に砂嵐に向かっていった車は、すぐに姿が見えなくなりました。
別の場所では、昼間にもかかわらず空は薄暗く、一面オレンジ色に覆われて、数メートル先も見通せないほどです。人の姿は全く見えません。
街全体の視界が遮られ、かすむ高層ビル。止めてある車も、砂まみれになっています。
北京市内では一時、6段階ある大気の汚染レベルが「最悪」に達し、警報が出されました。
■黄砂 きょう昼ごろには…日本海側中心に飛来
12日から、日本に飛来するとみられる黄砂。今年は特に量が多く、中国では過去20年間の平均を上回るペースになっています。
4月に東京で観測されれば、2007年以来、16年ぶりのことです。今年の黄砂は、すでに新潟では観測されています。
車には、へばりついた黄砂による汚れが付いていました。
ベガンテオートハウス 新潟店・太田望美さん:「(Q.洗うコツは?)上からまず下に落としていただいて。全部黄砂を落とし切って、泡で洗う。そうしないと、ボディーが傷付く。全部落とし切ってから、洗車」
12日の昼ごろには、日本海側を中心に飛来し、夜には、列島全体を覆うほどの広い範囲に飛来する予測の黄砂。
環境省は、呼吸器系の疾患がある人や子ども、高齢者などは特に注意が必要だと警戒を呼び掛けています。
(「グッド!モーニング」2023年4月12日放送分より)