最近薄れてきた物欲…家を買うと消費敬遠?

 突然ですが、私の物欲は次第に薄れているような気がします。以前は新製品が出たのを知ると、直ちに欲しくなりましたし、「何でこんなものを買ってしまったのだろう…」と思うこともしばしばでした。7、8年前には、ニッケル水素の充電池を大量に買って、ゴミ箱行きになってしまったことがあります。
 最近は今あるもので足りている感じです。「iPod」など、さまざまな携帯型デジタル音楽プレーヤーが販売されていますが、今のところ持っているポータブルMDで十分です。パソコンも以前は最新機種のCMを見るたびに欲しくなり、電器店に足しげく通っていましたが、今は「OS(基本ソフト)のバージョンの古さや、スペックの低さが目に余るようになるまで、買わなくても構わない」と思っています。
 私の物欲が薄れた大きな原因の1つが、家を買ったことだろうと思います。新聞か雑誌の記事で以前、持ち家の人と賃貸住宅で暮らす人とで、消費に回せる金額が大きく異なることが書いてありました。記事の内容はやや意外でした。持ち家の場合は残る財産が多くなる代わりに、月々の住宅ローンの支払いの影響で消費に回せなくなるそうです。それに対して賃貸住宅で暮らす人は残る財産は持ち家の人より少ないものの、月々の家賃が住宅ローン返済額よりも少ない傾向にあるため、消費にお金を回せるのだそうです。
 住宅ローン減税に代表されるように、時の政府は往々にして、景気回復策として住宅購入や建設を奨励しようとします。「住宅の着工件数が増えれば建設業界が良くなる。住宅購入に伴って、電化製品などを新調するから、それらの消費も増える」と一般的に見られています。不幸な話ではありますが、耐震偽装が問題となったマンションの住民らが、「新居に合わせて薄型テレビや応接セットを買ったのに…」と嘆く場面が、テレビのニュースなどで頻繁に流れていたのも記憶に新しいところです。
 私の消費の仕方は、先の記事の方向で、出費が減る傾向となっています。みなさんは家を買ってから、消費はどう変化しているのでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました