最高の格安SIMは? 満足度ランキングから見えた人気のワケ

カカクコムが運営する購買支援サイト「価格.com」が、「格安SIM・大手携帯キャリア満足度ランキング」「ネット回線満足度ランキング」の2020年版を発表した。

 格安SIMで1位に輝いたのは「LINEモバイル」(総合満足度75.98)。人気の理由は、手頃な月額料金や対象のSNSが使い放題である点。また、キャンペーンの魅力を理由にあげたユーザーも多かった。2位は「UQ mobile」(75.97)。格安SIMの中で通信速度が速く安定している点や、実店舗がある点などが人気を集めた。3位は「mineo」(75.48)。料金プランが分かりやすく、通信回線を大手携帯キャリア3社から選択できるのが好評だ。総合満足度については、上位3社は僅差だった。

 大手携帯キャリアでは、1位「au」(総合満足度81.50)、2位「docomo」(79.83)、3位「SoftBank」(78.74)となった。

●利用実態に変化

 メインで利用しているスマホや携帯電話の契約事業者について、スマホ利用者における格安SIM利用者の構成比は31.9%だった。昨年調査の25.6%から6.3ポイント増になり、拡大を続けている。各キャリアの構成比は、docomoが30.5%(前年比2.4ポイント減)、auが22.7%(1.3ポイント減)、SoftBankが15.0%(2.5ポイント減)。満足度No.1のauの離脱率がもっとも低かった。

 月々の料金では、格安SIM利用者の約4割が1000円以上2000円未満に集中しているのに対し、大手携帯キャリアは、3000円~1万円の広範囲に分布。データ容量では2GB~3GBの割合が多い格安SIMに対し、大手携帯キャリアは1GB未満と15GB以上の割合が格安SIMよりも高くなっている。この結果は、大手携帯キャリアが幅広いニーズにこたえる料金プランを用意していることが背景にあるという。

●ネット回線ランキングと利用実態

 光回線は「NURO 光」が4年連続で1位になった。部門別では「月々の支払料金」「通信速度」で1位を獲得。ユーザーからは、「回線速度が速く安定している」「月々の料金が手ごろ」「キャッシュバックなどのキャンペーンが充実している」といったコメントがあがった。また、モバイルルータ回線はSoftBankが5年連続の1位になった。

 光回線の利用率は72.8%(前年比3.0ポイント増)、CATV回線の利用率は12.9%(1.1ポイント減)、モバイルWi-Fiルータの利用率は7.8%(0.5ポイント増)という結果だった。今年中に各社のADSLサービスの提供が順次終了するのに伴い、ADSLに代わって光回線の利用が増えているという。

 同調査は、調査時点(1月24日~28日)において過去半年以内に価格.comを利用した人の中で、スマートフォンを使用している15歳~69歳の男女を対象に実施。4919人の回答を得ている。

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