月給平均31万円、2年ぶり減少…震災と円高で

 厚生労働省は1日、毎月勤労統計調査の2011年の結果(速報)を発表した。
 残業などを含む月平均の総実労働時間は前年比0・4%減の145・6時間、ボーナスを含む月平均の現金給与総額は同0・2%減の31万6642円で、いずれも2年ぶりに減少した。現金給与総額は、調査を始めた1990年以降で2番目に低い水準だ。
 月平均の総実労働時間が減った主な要因は、東日本大震災後の節電で、パートの残業などの所定外労働時間が前年比1・0%減になったことだ。製造業のパートの所定外労働時間も同2・3%減だった。
 現金給与総額は、パート以外の労働者は月40万3229円で前年と同じ水準だが、パートは前年比0・2%減の月9万5614円だった。大震災のほか、円高も影響した。

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