朝日新聞のコラム「天声人語」がなにやらおかしなことを言っている

朝日新聞のコラム「天声人語」がなにやらおかしなことを言っているとネットで話題になっている。コラムによると、最近の若者は、B29と言われて、「鉛筆のことか?」と問うそうだ。
インターネット上では、「どんだけ濃くて柔らかいのかと」「最近の若者は鉛筆つかわねえよ」などとツッコミが殺到している。
「ネタにしようと思った発想がかなりヤバイ」
話題になっているのは、2013年3月9日付の朝日新聞に掲載されたコラム「天声人語」だ。
それによると、68年前の3月10日にあった東京大空襲では、爆撃機B29が279機飛来し、3時間足らずで下町を焦土にした。したがって、B29は戦中派には恨み重なる存在である。そんなB29について、「昨今の若者は濃い鉛筆のことか?と問うそうだ」と書いた。
そして、このエピソードを「話半分に聞くにせよ」と前置きしつつ、「いまや戦後生まれがほぼ8割を占めるのは事実である」と解説した。
これが、ツイッターなどでなんだかおかしいことを言っていると話題になった。鉛筆製造大手の三菱鉛筆の商品ラインアップを見ると、鉛筆の濃さはもっとも濃いものから順に10B~10Hの22種類がある。しかしBのあとに数字は来ないし、それを差し引いたとしても29Bというとんでもない濃さの鉛筆は存在しない。若者が「B29」を鉛筆と間違えるとはとても考えづらいのだ。
そのため、インターネット上では「濃さを表す数字が一番大きいのは10だし、Bの後に数字はこないので、その若者はヤバイ。それと今時の若者で鉛筆使ってる人は少ないのにネタにしようと思った発想がかなりヤバイ」「29Bの鉛筆とかどんだけ濃くて柔らかいのかと」「話し半分って書いてあるから、B29/2=B14くらいの鉛筆ならあるということだろ 」「じゃあF117さんの事考えた事あるんですか。HBとHの間に117種類の微妙な硬さの鉛筆って三菱鉛筆の中の人発狂させる気ですか」などとツッコミが相次ぐことに。F117はアメリカのステルス攻撃機の名称。鉛筆の濃さはHBとHの間に「F」がある。
もともとはラジオ番組の投稿葉書ネタ??
また、朝日新聞が「アサヒったのではないか」とする指摘が出た。「アサヒる」とは、朝日新聞が2007年にほとんど誰も知らない「アベする」なる語句を「仕事も責任も放り投げてしまいたい心境の吐露」と解説、「あちこちで聞こえる」と書いたことを指す。転じて「マスコミがありもしない、あるいは局所的なできごとをさも一般的なことのように書き立てる」ことを意味する。
「B29 鉛筆 でググると、天声人語の記事に関連する記事しか出てこないそうですよ。 アサヒっちゃった?!」「なんでこいつら想像(妄想)で記事書くの?」
ただ、このエピソード自体は、「最近の若者の話」とするには無理があるものの、以前から言われていたという人も2ちゃんねるには複数いる。「もともとはラジオ番組の投稿葉書ネタだよ。ちょっと古い話だけど1980年代の前半の」といった報告があった。そうであったとしても、時代のズレは残る。
天声人語では12年2月にも「大雪の日に凍えるピザ配達員に缶ビール渡す話が『ほっこり』する」と書いて、「記者の感覚がズレている」とネットで批判が起きていた。

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