未成魚漁獲、15%以上削減=太平洋クロマグロで新ルール―国際機関

太平洋クロマグロの漁業ルールを決める国際機関「中西部太平洋まぐろ類委員会」(WCPFC)の小委員会は5日、福岡市で、メジマグロなど産卵能力を持つ前の未成魚(3歳以下)の漁獲量を2014年に02~04年の平均値から15%以上削減することを各国に求める新ルール案をまとめ、閉幕した。12月のWCPFC年次会合で新ルールを正式決定する。
 産卵能力を持つ3歳すぎの親魚の資源量は10年に2万2606トンまで減少した。過去最低だった1984年の1万8502トンを下回る事態を防ぐため、小委員会はクロマグロの資源回復計画を14年9月までに策定し、15年から実行する方針でも合意した。14年の漁獲量削減については計画策定までの経過措置と位置付け、15年からは削減をさらに厳しくする。
 日本は資源回復計画づくりを主導し、資源量が5万トン近くへ回復するまで漁獲規制を集中的に強化する内容としたい考えだ。 

タイトルとURLをコピーしました