本吉の魅力ご案内します 気仙沼で来月、住民手作りイベント

 住民らが特技を生かした体験プログラムを提供する催しが9月、宮城県気仙沼市本吉地区で行われる。「さんりくさんぽ」と題し、スイーツ作りからメカジキの解体ショーまで15のメニューを用意し、ガイドブックも作製した。関係者は東日本大震災からの復興に向け、地域の魅力を発信する計画だ。
 催しは9月1~23日の期間中、観光客らを対象にそれぞれの日程で開催する。地区の住民らが「案内人」を務める。
 予定しているのはヨガや写経などの講座。スイーツ作りでは地元の茶豆を使う教室や、高校生が仮設住宅の集会所で指導する取り組みもある。
 地域資源の「海」をテーマにしたプログラムでは、メカジキの解体ショーのほかシーカヤック体験、大谷海水浴場の清掃などをそろえる。
 同時に製作したプログラム紹介のガイドブックはA5判で34ページ。2500部を準備し、市役所や地区の公民館、コンビニエンスストアなどで無料配布している。
 地区で復興支援に取り組むシャンティ国際ボランティア会の里見容さん(32)ら11人が実行委員会を組織し、5月ごろから準備を進めてきた。
 里見さんは「魅力的な特技や趣味を持っていても、誰にも知られていない人がたくさんいる。そうした方々に光を当てることで、地域の活性化につなげたい」と話している。
 完全予約制で、参加費は講座ごとに異なり、無料から3000円まで。連絡先は実行委090(3531)6729=午前10時~午後4時=。

タイトルとURLをコピーしました