朝日新聞出版のニュース週刊誌「AERA」は、自民党の杉田水脈(みお)衆院議員(51)の顔について分析したオンライン限定記事について、削除したうえで「内容が不適切」だとして公式サイト上で謝罪した。
「杉田水脈衆院議員の顔は『幸せに縁がない』? 観相学で見てみたら…」。問題のの記事は、こんなタイトルで2018年7月27日夜に同誌のウェブ版「AERA dot.」上で配信された。
「人間という多様なものがわからない」
LGBTについての月刊誌寄稿で物議を醸した杉田議員について、観相学で読み解いてもらうという趣旨でライターが学会関係者へのインタビュー記事を構成した。
そこでは、杉田議員の顔は、良い気も悪い気も取り込んで放出する額が長い前髪で覆われてしまっているなどとして、「まず全体の印象として『幸せに縁のない』お顔」だという。
そして、「眉から生え際まで、額の高さはたっぷりあります。これは非常に頭がよく、情報が豊富であることを示しています」などとしながらも、額の幅などから「物事をネガティブにとらえがち」と指摘した。
さらに、「知性もある、頭もいい。けれど、人の情がわからない。多様な価値観が理解できない。人間という多様なものがわからない」と断じて、「この人は政治家になるべきではなかったかもしれません」とした。
最後に、「愛情に乏しく、人の感情や情動にうとい人が上に立つと、理論的には間違っていなくても、人の役には立てないことになりますよね」と締め括っている。
過去記事では、小池百合子氏を「非常に良いお顔」
AERAは、16年11月14日号で、「『もはや菩薩』!? 観相学で読み解く小池百合子」という記事を同じライターの文で出している。このときは「観相学的には『非常に良いお顔』らしい」などとべた褒めに近い状態だった。
今回の記事については、「あまりにひどすぎる」とツイッター上などで疑問や批判が相次いでおり、炎上状態になった。
記事は、その後まもなく削除されたが、何も説明がなかったため、AERAの公式ツイッターにも、「削除して逃亡ですか」「謝罪は?」などと非難は止まなかった。
AERA編集部は、7月30日夕になって、「AERA dot.」や朝日新聞出版の公式サイトで、お詫び文を掲載した。
そこでは、「内容が不適切なものであったため、同28日未明に全文を削除しました。杉田議員と関係者の皆さまにおわびいたします」とつづられている。