村山・塩釜両市がおいしい交流 郷土食を合わせた正月膳

 山形県村山市と宮城県塩釜市の郷土料理を紹介しあう交流イベントが29日、村山市の甑葉(しょうよう)プラザで開かれた。両市の料理愛好家ら40人がそれぞれの土地の料理を作り、組み合わせて正月膳に仕立てた。初めて知る食材や調理法に、参加者同士の会話も弾んだ。
 村山側の献立は、スベリヒユとも呼ばれる雑草の一種「ひょう」を使った煮物や、アケビの皮の部分だけを使った肉詰め料理など。塩釜側は、新鮮なカキを甘く煮たしぐれ煮の他、焼きハゼでだしをとった仙台風の雑煮を並べた。
 村山市の主婦藤橋ひろ子さん(61)は「鶏肉のだしの雑煮しか食べたことがなかったので、新鮮だった」と笑顔。塩釜市の主婦鈴木愛子さん(58)も「初めてだけど、懐かしい感じがする味ばかりだった。アケビの苦みは癖になりそう」と話した。
 両市はそれぞれ「そば街道」「すし海道」と銘打って観光宣伝をしていることから、食文化などを通じた交流を2006年から進めている。

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