仙台市宮城野区の仙台港背後地に建設中の新水族館について、事業主体の特定目的会社「仙台水族館開発」(仙台市)と、同館を運営する横浜八景島(横浜市)は23日、名称とロゴマークを発表した。名称は「仙台うみの杜水族館」で、杜の都仙台から人と海、川の新たなつながりを「うみだす」水族館を目指す。
ロゴマークは「仙」をモチーフに緩やかな曲線を並べ、人と水の流れを表した。イメージカラーとして、杜の都を象徴する緑と、海を象徴する青の2色を使っている。
見どころは、世界三大漁場として知られる三陸の豊かな海をテーマにした大水槽。マイワシの群れや、それを追うマサバ、シュモクザメなどが、三陸の海の中のドラマを再現する。
東北最大級のショーエリアでは、バンドウイルカやカリフォルニアアシカのショーを行う。県内の漁協と連携し、活気あふれる市場や、水揚げ風景も展示する。
仙台水族館開発の布留川信行取締役は「水族館は東北の復興の象徴と位置付けている。東北の海の展示を通して地域の方と連携し、地域活性化に貢献できる水族館を目指したい」と話した。
開業は当初2015年春を予定していたが、工事の遅れにより7月へ延期する。初年度は約100万人の来場を見込む。