杜の都の初夏を彩る「仙台・青葉まつり」 すずめ踊りに過去最多4300人

仙台の中心市街地で5月14日・15日、杜(もり)の都・仙台の初夏を彩る伝統の祭り「仙台・青葉まつり」が開かれる。

本まつりの「伊達時代絵巻巡行」

江戸時代の仙台東照宮の祭礼「仙臺(せんだい)祭」をルーツとし、明治に伊達政宗公を祭る青葉神社の祭礼として始まった「青葉まつり」に由来する同祭。政宗公没後350年の1985(昭和60)年に市民の祭りとして復活し、今年で32回目を迎える。

今年のテーマは「祭り囃子(ばやし)のそのなかへ」。「震災から5年、復興へのさらなる前進を図るとともにより市民交流を深め、全ての人が笑顔にあふれ 言葉を交わす新緑の仙台での『ハレの日』にしたい」と意気込む同祭協賛会事務局の遠藤瑞知さん。「市民がつくる市民の祭り。見て、踊って、遊んで、食べて 楽しんでいただければ」と来場を呼び掛ける。

14日の「宵まつり」では、定禅寺通・中央通・一番町通・勾当台公園・市民広場・仙台駅前などを会場に「仙台すずめ踊り」が披露される。今年は過去最多 となる144祭連(まづら)・4300人が参加。夜には、東日本大震災・熊本地震の犠牲者への鎮魂と早期復興を祈願し、「仙台木遣(や)り」を先導に3基 の山鉾(やまぼこ)が定禅寺通を練り歩く「復興祈願山鉾巡行」(19時~19時45分)を行う。

15日の「本まつり」(15日)では、東二番町通~定禅寺通を会場に「伊達時代絵巻巡行」を行う。伊達家18代当主・伊達泰宗さん率いる武者行列、青葉 神社のみこし渡御、豪華絢爛(けんらん)な11基の山鉾巡行に続き、70団体・約2100人による「仙台すずめ踊り」の大流しがフィナーレを飾る。今年は 真田幸村の故郷・長野県上田市から「上田城甲冑(かっちゅう)隊」も参陣するほか、仙台市内7つの消防団による「仙台伝統はしご乗り隊演舞」、3つの鉄砲 隊による「火縄銃鉄砲隊演武」なども。

開催時間は、14日=10時~21時、15日=10分~18時。

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