来年の仙台初売り「行く」21.3% 宮城県民、感染拡大を懸念

来年の仙台初売りに「行く・買い物をする予定」と答えた宮城県民は21.3%にとどまったことが、広告会社の第一エージェンシー(仙台市)による県民対象の意識調査で明らかになった。新型コロナウイルスの感染拡大への懸念が影響したとみられる。
 初売りに「行かない・買い物をする予定はない」は38.3%、「まだ分からない」は40.4%だった。
 「行かない」と答えた人のうち、複数回答で理由を尋ねたところ、「人混みや並ぶのが苦手」が70.9%で最も多く、「新型コロナウイルスに感染するのが心配」も67.9%に達した。
 今年の初売りで買い物したと回答した人は28.1%。購入エリア(複数回答)は仙台駅周辺とイオングループがそれぞれ42.4%でトップ。一番町周辺が32.6%、アウトレットモールが17.4%だった。
 今後、拡充が見込まれる福袋の事前予約を「ぜひ利用したい」「検討してみて魅力的なら利用する」と答えたのは計55.1%で、半数を上回った。オンラインを使った予約販売や宅配は50.6%が利用する意向を示し、人混みを避ける販売方法が消費者に受け入れられる可能性を示唆した。
 伝統の仙台初売りを巡っては、10月27日の仙台商工会議所役員会で来年の開催が決定した。各店が日程の延長や福袋の事前予約といった感染防止対策をそれぞれ検討している。
 第一エージェンシーの担当者は「ウィズコロナ時代の初売りの在り方を模索する上で、調査結果を参考にしてほしい」と話した。
 調査は、同社が運営するマーケティングリサーチサイト「インサーチ仙台」で9月29日~10月2日に実施し、512人が回答した。

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