宮城県教委は28日、新型コロナウイルス感染症に伴う臨時休校の長期化を受け、来年3月の公立高入試の出題範囲を社数理3教科で縮小すると正式決定した。
縮小範囲は3教科とも中学3年の教科書で最後の単元。社会は公民的分野の「私たちと国際社会の諸課題」、数学は「標本調査」、理科は第1分野「科学技術と人間」と第2分野「自然と人間」。
国語と英語は中学3年間を通して学び、特定の単元の除外が難しいため、縮小しない。
調査書の取り扱いは、部活動やボランティア活動などの記載がないことで生徒の不利益にならないように配慮を求めた。
県教委高校教育課の遠藤浩課長は「出題しない範囲も高校入学までに復習するなど、しっかりと学習してほしい」と話した。
1次募集の学力検査は来年3月4日に行う。