宮城県教委の高校入学者選抜審議会(委員長・柴山直東北大大学院教授)は24日、来春の入試での新型コロナウイルス感染症への対応を確認した。新型コロナに感染したか濃厚接触者となった受験生には、本試験(3月4日)の代わりに追試験(同10日)か、2次募集(同22日)の受験機会を設ける。どちらも受験できなかった場合でも、出願校は調査書などの書類審査で総合的に合否を判断する。
本試験で発熱の症状がある際は、追試験や別室受験に切り替える。試験会場となる高校では、生徒や教職員に感染者が出た場合に備え、1次試験の前日を臨時休校にする。
少子化に伴い、県立高の志願者を全国募集する入試制度も議論した。県教委が設置した専門委員会(委員長・田端健人宮城教育大教職大学院教授)が、モデル校で導入の効果を検証する中間案を報告。年度内に専門委を再度開き、議論を深める方針を確認した。
審議会は2022年度入試の日程で1次募集の本試験を22年3月4日、追試験を同10日、合格発表を同16日とする答申を県教委に提出。2次募集については試験は同23日、合格発表を同24日とする案を了承した。来月18日の教育委員会定例会で審議し、正式に決定する見通し。