東京ガスの広瀬道明社長は14日、東京都内で記者会見し、東北電力と設立した新会社「シナジアパワー」(東京)が今月に北関東で大口事業者向けの電力小売りを始めたことについて「東京ガスと東北電力の(連携の)シンボルとして大きく育てたい」と強調した。
東京ガスと東北電は昨年10月、東北の企業の拠点が多い茨城、栃木、群馬3県の事業者向けに電力を販売する新会社を設立した。広瀬社長は新会社が既に10 件程度の供給先を確保したことを明らかにし、「(新会社は)両社出身の社員が融合し、良い雰囲気。これから実績が上がってくる」と期待を込めた。
東京ガスが福島県沿岸部で大規模な風力発電事業を展開する構想も紹介。1月にいわき市で同社として東北初のガス事業に参入した経緯を説明しながら「(原発 事故で)大変な状況となった福島で何かできないかという面もある。風況調査で条件面が合えばゴーサインを出したい」と話した。