東北、3ヵ月連続悪化 円高や補助金終了響く 10月・街角景気

東北活性化研究センターが9日まとめた新潟を含む東北7県の10月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景気実感を3カ月前と比較した現状判断指数(DI)は38.6と、前月より2.1ポイント低下した。悪化は3カ月連続となった。
 円高やエコカー購入補助金終了などの影響が続いた。一方、秋冬物衣料などの季節商品が動きだしたことなどから、センターは東北の景気について「厳しさが続く中、持ち直しの動きに引き続き減速感がみられる」として、基調判断を2カ月連続で据え置いた。
 3カ月先の景気見通しを示す先行き判断DIは1.5ポイント低下の37.1と2カ月ぶりに低下。景況感の分かれ目とされる50を6カ月連続で下回った。
 ウオッチャーからはエコカー補助金終了の影響について「来店客が激減し、新車受注は前年比約40%減」(乗用車販売店)との声が寄せられた。円高では「為替水準は社内レートを割り込んでおり、続けば採算が取れない」(一般機械器具製造業)との指摘があった。
 12月から付与が半減される家電エコポイント制度をめぐっては「特需が見込める」(家電量販店)と駆け込み需要への期待があった。12月4日の東北新幹線全線開業については「観光関連の受注が期待される」(広告代理店)との見方が出た。
 センターは内閣府実施の東北分を担当。10月下旬、210人を対象に実施し、回答率は93.3%だった。

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