東北「お遍路」1000年語り継ぐ巡礼地を公募

東日本大震災で被害を受けた青森、岩手、宮城、福島の4県沿岸部を巡る「東北のお遍路(こころのみち)」プロジェクトを提唱する「震災巡礼東北の道を考える会」(新妻香織代表)は、遍路の巡礼ポイントを公募している。震災から500日目となる7月24日の発表を目指し、選定作業を進める。
 会は4県の市民団体などで組織。プロジェクトは犠牲者の慰霊と津波被害の風化防止とともに、被災地の地場産業再興の一助にしようと、四国八十八カ所巡礼のようなルートを設け、多くの人に訪れてもらうのが狙い。
 巡礼ポイントは「1000年先まで語り継ぐ」を合言葉に、今回を含め後世に津波被害を伝えるための場所や、復興のシンボルになっている場所など各自治体で1カ所以上を選定する方針。福島第1原発事故で警戒区域になっている福島県沿岸部についても、同会は「再び生活できる日を願い、巡礼ポイントを選定したい」としている。
 住所、氏名、推薦場所と理由などを明記し、メールかファクス、手紙のいずれかで応募する。締め切りは3月11日。会は活動を支援してくれるサポーターも募集中。
 申込先は〒980-0802仙台市青葉区二日町14の4、まちづくり研究所内、考える会事務局。ファクスは022(217)1415。メールアドレスはinfo@tohoku-ohenro.jp。連絡先は同事務局022(264)7890。

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