海外の観光客を東北に呼び込むPR活動「VISIT JAPAN東北」が25日に始まり、中国など六つの国・地域の旅行会社関係者25人が福島県会津若松市などを訪れた。
25人は南東北など3コースに分かれ、3泊4日で回る。南東北コースの参加者は初日、会津若松市の鶴ケ城を見て、福島県猪苗代町のホテルで地元観光業者と商談会を開いた。28日まで米沢市、仙台市の観光施設を訪問する。
中国・大連の旅行社の担当者は「東京や大阪を観光して再び来日するリピーターに東北の魅力を紹介したい。尖閣諸島問題で10月の日本旅行はキャンセルが多いが、交流で解決すると信じている」と話した。
猪苗代町の観光施設「天鏡閣」の職員笠間一嘉さんは「東日本大震災後、小学生の修学旅行が戻らず、外国からの誘客を拡大して補いたい」と語った。
「VISIT JAPAN東北」は東北運輸局と東北観光推進機構の主催で2003年に始まった。今回は震災で落ち込んだ観光産業を回復させる目的を掲げる。