東北の「社会経済白書」をウェブサイトに 授業での活用促す

 東北活性化研究センターは、東北6県と新潟県の社会経済調査をまとめたウェブサイト「TOHOKU DATABOOK online」を公開した。本年度限りで発行を終える「東北圏社会経済白書」の後継で、表示するデータの選択などウェブならではの機能を加えた。センターは「高校の授業などでも活用してほしい」と話す。

 国や研究機関の調査を「人口」「産業構造」「景況」など15分野75指標に分類し、7県のデータを抜き出してグラフや表で紹介。特に確認したいデータを選んで表示することも可能で、例えば有効求人倍率の推移では任意の県同士を比較することができる。

 センター独自の分析も掲載し、医師数については「高齢化率が東北圏平均よりも高い地域で医師数が5人に満たない自治体は52市町村」などと解説する。グラフの基になった具体的な調査結果の数字はサイトからダウンロードが可能。

 センターは2013年度から毎年白書を発行し、自治体や大学に配布していた。昨年4月発行の20年度版が最後となる。今回公開したサイトは4カ月ごとにデータを更新する予定で、担当者は「紙媒体の白書よりもタイムリーに情報を発信できる」と説明する。

東北圏の社会経済調査をグラフなどにまとめたサイト
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