東北の交通の要衝機能まひ 仙台空港不発弾

 不発弾の発見で東北地方の交通の要衝は機能まひに陥った。普段はビジネスマンや観光客など多く利用者で賑わう空港も閑散となり、全便欠航による混乱が続いた。
 空港ロビーでは、「不発弾発見のため、全便欠航しています。ご迷惑をおかけします」というアナウンスが流れ、福島県相馬市の会社員、前沢竜也さん(26)は「ハワイで挙式を挙げる予定だった。式の日取りも変えないといけない」と手続きに追われた。出張の予定を変更するため、勤務先に連絡する男性会社員の姿もあった。
 空港内の施設は一部の店舗を除いて臨時休業したが、不発弾が見つかったことを知り、空港を訪れた人もいた。近くに住む70代の女性は「こんなに人の少ないのは見たことがない」と驚いていた。
 滑走路では、8機の旅客機が待機している横を、数台の自衛隊車両が発見現場に向かうなど、一時騒然ととなった。

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