東北の人口、933万4900人 10年国勢調査

東北6県の2010年国勢調査(10年10月1日実施)の速報値が11日、出そろった。東北の総人口は933万4900人で、前回05年調査に比べ30万17人(3.1%)減少した。00年調査以来、3回連続の減で、前回調査に続き6県全てで人口が減った。総人口は国の推計以上に減っており、東北は本格的な人口減社会に入った。
 東北6県の人口の推移は表の通り。前回05年調査に対する減少幅は各県ともに拡大し、秋田は5.2%、青森は4.4%の大幅減となった。
 減少数が最も大きかったのは青森で6万3457人。続いて福島6万2567人、秋田5万9656人、岩手5万4511人、山形4万7392人、宮城1万2434人。
 市町村別では、6県計228市町村の91%に当たる208市町村で減少した。増加したのは20市町村で、秋田県にはなかった。県別の内訳は青森2(大間、おいらせ各町)、岩手2(滝沢村、矢巾町)、宮城8(仙台、名取、多賀城、岩沼各市、大河原、利府、大和、富谷各町)、山形1(東根市)、福島7(本宮市、鏡石、富岡、大熊各町、大玉、西郷、泉崎各村)。
 県庁所在地は、2.0%増加した仙台市を除く5市で減少。減少率は大きい順に、青森3.8%、秋田2.9%、福島1.7%、山形0.8%、盛岡0.7%。
 国立社会保障・人口問題研究所が07年にまとめた東北の10年推計人口は937万3000人。今回の速報値はこれを3万8100人下回った。
 東北全体の世帯数は339万8077。前回に比べ4万9714世帯(1.5%)増えた。秋田は1920年の調査開始以来、初めて減少した。

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