東北の企業、創業100年196社 商工リサーチ調べ

2012年に創業100年を迎える東北の企業は196社あることが、東京商工リサーチのデータベースを基にした同社東北支社のまとめで分かった。沿岸部の水産関連などが目立ち、東北支社は「東日本大震災で被災しながら営業再開を果たした企業もある」としている。
 東北の創業100年の企業は全国(1960社)のちょうど1割に当たる。本社所在地の県別は福島の59社が最多で、全国でも8番目に多い。他は宮城39社、山形35社、秋田27社、岩手19社、青森17社。このうち宮城は気仙沼市10社、石巻市7社など沿岸北部に多い。
 業種別では漁業・水産と酒類販売が各14社で最多。次いで肥料・飼料販売9社、旅館・ホテル7社など。
 主な企業は酒類卸売業の吉岡屋(仙台市)、建設業の秋田土建(北秋田市)、米穀類小売業の矢萩商店(東根市)、岩瀬書店(福島市)など。ボウリング場・パチンコホール運営の丸和(気仙沼市)や白謙蒲鉾店(石巻市)は震災で津波被害を受けたが、営業を再開した。
 売上高は1億円以上5億円未満が64社。他は1000万円以上5000万円未満が46社など。
 調査は11月、東京商工リサーチのデータベース収録の東北6県約14万社から1912(明治45、大正元)年創業の企業を抽出、分析した。

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