東北の企業96%賃上げ 15年度財務局調査

東北財務局が22日公表した東北の賃金動向によると、2015年度に何らかの賃上げを行う企業は96.4%に上ることが分かった。賃金改善の動きが始まる前の13年度と比べると7.1ポイント上昇した。
ベースアップ(ベア)を実施する企業は全体の38.0%(13年度比24.0ポイント増)、ベアは実施せずに一時金を増額する企業は16.8%(15.2ポイント減)、定期昇給だけの企業は41.6%(1.7ポイント減)だった。
賃上げする理由(複数回答)は、「社員のモチベーション向上・待遇改善」が109社と最多。「業績好調」が38社、「政労使合意に対応」が14社と続いた。榎本直樹局長は「賃金改善の背景には好調な企業業績のほか、人材確保の狙いもある」と話した。
調査は13年度からの動向を探るために初めて実施。3、4月に東北の178社(大企業64社、中堅企業60社、中小企業54社)から聞き取った。13、14年度については全社が、15年度は態度未定を除く137社が回答した。

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