国土交通省がまとめた東北の7月の新設住宅着工戸数は、前年同月比31.9%増の6365戸だった。金利の先高観で住宅市場が活発化したこともあり、19カ月連続の前年超えとなった。
県別の着工戸数は表の通り。微減だった宮城を除く5県で上昇した。大きな伸びを示した福島は持ち家が42.3%増、貸家が約4倍になった。ともにいわき市内での着工が目立った。
宮城は2カ月連続で2000戸台を下回った。貸家は42.4%増だったものの、持ち家が9.8%、分譲が38.1%それぞれ減少した。
東北全体の住宅種類別戸数では、持ち家が前年同月比13.0%増の3316戸、貸家は96.9%増の2621戸だった。分譲は21.9%減の404戸。うち一戸建ては384戸で、マンションは宮城の8戸にとどまった。
住宅金融支援機構東北支店は「消費者は消費税増税よりも金利の先高観に敏感になっている。冬期前の完成に向け、今後も着工数は堅調に推移するのではないか」と分析している。