東北の初売り活況 高額商品が絶好調、好況感反映 大型店

ことしの東北の大型店の初売りで、多くの店が前年の売上高を上回ったことが河北新報社の7日までの取材で分かった。昨年からの好況感を背景に、宝飾品や高級時計といった高額商品が絶好調だった。消費税増税前の駆け込み需要で、家電や高級衣料も伸びた。
 仙台市内の百貨店では、藤崎が前年比10%増。2日は開店前に前年を上回る1万1500人が並ぶ盛況ぶりだった。同店は「10万~100万円の宝飾福袋、30万~100万円の毛皮が良く売れた」と話す。
 仙台三越は昨年同時開催だったバーゲンの日程をずらしたが、売上高を維持した。2日は前年を700人上回る1万500人が並び、同店は「福袋の売上高は20%の伸び。昨年全面改修した食品フロアもにぎわった」と振り返る。
 さくら野百貨店仙台店は3%増えた。高額品の動きは鈍かったが、3000~5000円の食品、服飾の福袋が売れた。
 宮城県以外では、川徳(盛岡市)が1000万円の宝飾福袋が売れるなどして8%増。うすい百貨店(福島県郡山市)は0.6%増とほぼ前年並みだったが、高額な宝飾、時計、バッグは好調だった。
 量販店ではイオンが東北40店全体で約5%増加した。中でも家電、自転車、寝具は10~20%の伸びを示した。イオンリテール東北カンパニーは「自転車は消費税増税前の購入者が多かったようだ」と分析する。
 家電専門店も盛況だった。仙台市のヨドバシカメラマルチメディア仙台は20%増。省エネ型冷蔵庫や洗濯機に加え、高級輸入腕時計の売れ行きが良かった。
 郊外大型店では、仙台市泉区の仙台泉プレミアム・アウトレットが前年を上回った。初売り期間は1日少ない4日間だったが、担当者は「服飾雑貨が好調だった上、高額でも良品を購入しようという傾向が強かった」と説明した。

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