東北の地ビール4社で醸造「いぶりエール」

品質向上を目指し、技術交流を活発に進める東北4県の地ビール会社4社は12日、「東北魂ビール」シリーズ第3弾となる地ビール「いぶりエール」の共同醸造を始めた。
 地ビール「あくらビール」を醸造する秋田市のあくらで約950リットルを造り、12月中旬、秋田県、仙台市、首都圏の飲食店に出荷する。
 1、2弾で手を組んだあくら、世嬉の一酒造(一関市)、みちのく福島路ビール(福島市)の3社に、今回、仙南シンケンファクトリー(角田市)が加わった。
 いぶりエールは、秋田名物のいぶり大根にちなみ、薫製の麦芽を使ったスモークブラウンエール。あくらに集まった4社の醸造担当者らは、前日に話し合って作った手順に従い、各社の醸造方法の違いなどについて意見を交わしながら作業した。
 あくらの長谷川信醸造長は「東日本大震災以降、東北は一つという思いが強まった。一緒に盛り上げていきたい」と意気込む。共同醸造発起人の佐藤航・世嬉の一酒造社長は「東北の地ビールがおいしいと言われるようにしたい」と話している。

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