新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、東北の大型商業施設で営業時間の短縮が相次ぐ。小中高の休校措置に伴い、子どもがいる従業員を早く帰宅させる狙いもある。
藤崎は5~15日、仙台市青葉区の本館などを1時間早い午後6時半に閉める。仙台三越(仙台市)は同期間の平日、開店を30分遅らせ、閉店を30分早める。同社は時短勤務をしやすいよう交代制のシフトを統一した。
JR仙台駅前ではパルコ本館とパルコ2、エスパル仙台が閉店時間を1時間早める。時短営業は泉区のセルバとセルバテラス、太白区のザ・モール仙台長町、宮城野区の三井アウトレットパーク仙台港などにも広がっている。
川徳(盛岡市)は営業時間の短縮を31日まで続ける。担当者は「お客さまと取引先が混乱しないよう今月いっぱいとした」と話す。
時短営業は売り上げの落ち込みに直結する。藤崎の担当者は「安全が最優先だ。今は耐える時期だと捉えたい」と話した。