東北の新車販売4年ぶり増 22年度 33万8676台なお低水準

東北運輸局がまとめた東北6県の2022年度新車販売登録台数(速報値)は33万8676台で、4年ぶりに前年度を上回った。統計を取り始めた02年度以降で最少だった21年度から5・9%増加したものの、21年度に次いで過去2番目に少ない台数にとどまった。

 台数の推移はグラフの通り。乗用車は全県で微増し、4・1%増の16万263台だった。うち普通(3ナンバー)は9・4%増の8万9402台。小型(5ナンバー)は1・9%減の7万861台で、5年連続のマイナスとなった。

 貨物は各県で21年度を下回り、7・9%減の2万4035台。一方、軽自動車は全県で伸び、11・0%増の14万2733台だった。

 半導体など部品の供給不足の影響で、22年度前半は前年同月を下回ったが、後半は回復の兆しが見られた。9月には16カ月ぶりに前年同月比がプラスに転じ、23年1月以降は10%を超える増加率で推移した。

 23年3月の新車販売登録台数(速報値)は、前年同月比14・9%増の4万7609台で、7カ月連続のプラスとなった。

 乗用車と軽乗用車は表の通り。乗用車のうち、普通は38・5%増の1万4805台、小型は4・2%増の1万534台。貨物は13・0%増の3337台だった。

 田中由紀局長は「部品の供給不足で受注を停止していた車種の納車が進んでいる」と期待感を示す一方、半導体不足を巡る先行きの不透明さを指摘。「正常化にはまだ時間がかかるのではないか」と見通した。

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