東北の街角景気2カ月連続改善 12月、冬物衣料などに動き

東北活性化研究センターが12日まとめた新潟を含む東北7県の昨年12月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景気実感を3カ月前と比較した現状判断指数(DI)は45.1で、前月より3.1ポイント上昇し、2カ月連続の改善となった。
 政策効果の減少や円高の影響などで需要は減っているものの、冬物衣料など一部の高単価商品に動きが見られた。センターは東北の景気について「厳しさが続く中、弱いながらも持ち直しの動きがみられる」と前月の基調判断を据え置いた。
 3カ月先の景気見通しを示す先行き判断DIは3.4ポイント上昇の43.5となり、2カ月連続で前月を上回った。景況感の分かれ目とされる50は8カ月連続で下回っている。
 ウオッチャーからは消費動向について「防寒アイテムが売り上げを伸ばしている」(百貨店)などの声が寄せられた。東北新幹線の全線開業では「関連広告の受注がやや好調」(広告代理店)などの見方があった。
 ただ「忘年会需要に期待したが、2次会、3次会は少ない」(タクシー運転手)など節約志向は相変わらず。「家電エコポイント半減前の特需の反動で落ち込んでいる」(家電量販店)と政策効果の減少も指摘された。
 センターは内閣府実施の東北分の調査を担当。12月下旬、小売業関係者ら210人を対象に行い、201人が回答した。

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