東北の高速道路無料化、原発避難者に限定 4月から

国土交通省は22日、東北地方の高速道路無料化について、4月1日以降は東京電力福島第1原発事故の避難者に限り、当面9月末まで無料を続けると発表した。観光や復興支援を目的とする一般の車両、東日本大震災の津波被害による避難者らは1日午前0時で無料化を打ち切る。引き続き無料通行できるのは、震災発生時に警戒区域などに住んでいた人で、運転免許証などの提示が必要。
 東北自動車道の国見、磐越道のいわき三和、常磐道の山元など、原発周辺に位置する3路線の15インターチェンジ(IC)から出入りすれば、首都高速道路など一部区間を除いて無料になる。
 ほかに無料になるICは、東北道が福島飯坂、福島西、二本松、本宮、磐越道は小野、船引三春、郡山東、常磐道は広野、いわき四倉、いわき中央と4月8日に開通する相馬、南相馬。
 現在は岩手、宮城、福島3県全域と青森、茨城両県の一部にあるICからの出入りを無料にしており、4月以降は適用対象のICが大幅に減る。
 一方、東日本高速道路会社は22日、新たに開通する常磐道南相馬(南相馬市)-相馬(相馬市)の14.4キロについて、9月末まで全車両を無料とすると発表した。

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