東北の魅力をパンで発信 フジパンと仙台市が協定 10月から月替わり限定商品販売

フジパン(名古屋市)と仙台市は26日、東北の農産品や特産品を使ったパンの販売を通じて、東北の魅力を発信するため連携協定を締結した。フジパンは10月1日から月替わりで限定商品を売り出す。

 第1弾は4商品を発売する。宮城県産イチゴを使った「ちぎれるサンド宮城いちご&マーガリン」(129円)など3商品は、10月31日まで東北を含む東日本エリアで販売。国産小麦粉「けっぱれ!東北」を使用した「黒コッペ 東北産小麦」(152円)は3月末まで東北6県で提供する。

 市が昨年11月に始動させた仙台から東北を巡る観光情報サイト「moreTOHOKU(モア東北)」と連携。商品パッケージにロゴを掲載するほか、商品に使用した農産品の産地周辺の観光モデルコースを情報サイトで紹介する。

 仙台市役所で協定締結の発表会があり、フジパンの今村徹取締役関東事業部長は「毎月さまざまな商品で東北の良さを伝えたい」とPRした。高橋新悦副市長は「商品を入り口にして、多くの人に東北を訪れてほしい」と呼びかけた。

 フジパンは2011年3月、子会社の東北フジパンの仙台工場を岩沼市の仙台空港近くに整備。直後に東日本大震災が発生し、津波で生産ラインが水没して操業開始が遅れるなどした。

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