東北の4県が芋煮でバトル 山形・最上で20日“開戦”

栗駒山周辺地域の芋煮の味を競う「栗駒山麓三つ巴(どもえ)芋煮の陣」(実行委員会主催)が20日、山形県最上町中心部の駐車場で開かれる。宮城、秋田、山形に今回から福島の味が加わり、肉やスープに特色のある4県の鍋を来場者が食べ比べ、投票で順位を決める。最上町と交流している東日本大震災の被災地からの出店もあり多彩な陣容だ。
 3回目の今回は「東北の元気を全国に発信しよう」を合言葉に、福島県伊達市商工会青年部が初参戦する。初回から加わる栗駒鶯沢商工会青年部(宮城県栗原市)東成瀬村商工会青年部(秋田県東成瀬村)もがみ南部商工会青年部最上支部(山形県最上町)の3団体とともに、地場の食材による自慢の味で優勝を争う。
 前回、栗駒鶯沢に王座を奪われたもがみ南部は、町内産牛肉を使ったしょうゆ味の芋煮の試作など準備を進め、雪辱を期している。青年部最上支部の柴崎祐広支部長(32)は「チームはもちろん2度目の優勝を目指すが、初の開催地として、再び前に進もうとする東北の思いを結集した取り組みを伝えたい」と話す。
 会場では、最上町と親交のある被災地、宮城県南三陸町歌津の住民が手編みのニット帽を販売する。最上町のボランティア団体「おたがいさまプロジェクト」が、歌津の女性たちと栃木県のアパレル会社を橋渡しし、仕事起こしにつなげた。
 仙台市太白区長町と最上町の民間交流が縁を結んだ太白区のあすと長町仮設住宅の住民有志は、復興を願って独自に考案した陶器「あすと焼き」の店を出す。
 午前10時開始。4県の芋煮を1杯ずつ味わえる食券は前売り500円(当日券600円)。当日は町内の農産物や特産品を即売する収穫祭「最上町大産業まつり」(町主催)もある。連絡先は、もがみ南部商工会最上事務所0233(43)2184。

タイトルとURLをコピーしました