東北は8割以上の患者が退院 新規感染者ゼロ続く

東北では4月下旬から新型コロナウイルスの新規感染者が大幅に減少し、5月9日以降は全6県でゼロが続く小康状態となっている。感染者の8割以上が退院し、新型コロナ患者を受け入れる病床にも余裕が生じている。
 東北の県別の感染者数と退院者数は表の通り。感染者が最も多い宮城では9割以上が退院する一方、9日に80代の男性患者1人が死亡した。秋田県ではほとんどの患者が退院。岩手は全国の都道府県で唯一、感染が確認されていない。
 東北の1日当たりの新規感染者数は5月に入って、ゼロから3人で推移した。9日以降は全県でゼロが続き、14日までの直近1週間は福島県で1人の感染が確認されただけだった。
 新規感染者数が最多だったのは、政府が緊急事態宣言を全国に拡大した4月16日。同月下旬以降は減少傾向が続き、外出自粛や事業所の休業の効果が表れた。県別では秋田で4月15日から1カ月間、宮城で同29日から2週間以上、それぞれ新規感染者ゼロの状態が続いている。
 ただ、北海道などでは一度落ち着いた感染者数が、再び増加傾向に転じた。東北の各自治体は緊急事態宣言の解除後も、感染防止の取り組みを継続するよう呼び掛けている。

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