東北ゆるキャラ、ハワイへ 復興と観光、世界に発信

東北6県で活躍するゆるキャラが協力し、ハワイで初めて東北への誘客活動を展開する。ターゲットは、世界屈指の観光地を訪れている欧米などの外国人観光客。日本とハワイの文化交流を図る13~15日開催の祭り「まつりインハワイ」に出演し、東日本大震災からの復興に進む東北の元気な姿を世界に発信する。
 出演するご当地キャラクターは6体。新潟を含む7県の官民でつくる東北観光推進機構がホノルル市内に出展するブースで東北をPRするほか、目抜き通りのカラカウア大通りで実施されるパレードに参加する。
 まつりインハワイには、国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」が登場し、騎馬行列を披露する。盛岡さんさ踊りと山形花笠まつりの関係者も出演。東北全体で参加者が120人を超える大型誘客活動となる。
 同機構の小野晋推進本部長は「ハワイは欧米から見ても人気の観光地。キャラクターや祭りを通じて魅力を知ってもらい、東北に人を呼び込みたい」と話す。
 まつりインハワイはことしで35回目。開催に協力する近畿日本ツーリストが同機構などに企画を打診し、6県のゆるキャラ参加が実現した。
 近畿日本ツーリスト東北(仙台市)の野崎佳政社長は「ハワイを訪れる観光客は、東北に来る可能性がある人たち。それぞれが誘客に取り組んでも限界があり、東北全体で協力することが重要だ」と意義を強調する。

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