就職情報大手のマイナビ(東京)は9日、2020年3月卒業予定の大学3年生らを対象にした東北の就職人気企業ランキングをまとめた。本社地域別の発表は今年で4年目で、東北電力が初めてトップに立った。
10位までの順位は表の通り。アイリスオーヤマ、ユアテックなどが例年通り上位に入った。ゼビオグループは今年から、集計上の本社を東京都から福島県に変更した。
宮城、福島両県でリフォーム事業などを手掛けるオノヤ(須賀川市)、東北で新規出店を進めて売り上げを伸ばす薬王堂(岩手県矢巾町)、岩手医科大が昨年から順位を大幅に上げた。
ITと金融を結び付けるフィンテックの進展や、メガバンクの採用抑制で全国的に就職先としての金融機関の人気が下がる中、七十七銀行は昨年の1位から一歩後退。仙台、青森、東邦3銀行も順位を下げた。
マイナビの担当者は「学生は安定している企業を志望する割合が高く、地元の優良企業に人気が集まった。地銀は他地域と比べると上位に残っている」と説明する。
調査は20年3月卒業・修了見込みの全国の大学3年生と大学院1年生を対象に昨年12月~今年3月にネットで実施。全国の1203人が東北に本社を置く企業に投票した。