東北・2月新車販売、13.9%減 6カ月連続前年割れ

 東北運輸局などがまとめた東北の2月の新車新規登録台数(速報値)によると、乗用車は1万7507台となり、前年同月を13.9%下回った。軽自動車も6.0%減の1万5749台で、ともに6カ月連続で前年を割り込んだ。
 東日本大震災に伴う買い替え需要とエコカー補助金効果があった前年からの反動減が理由。ただ震災前の2011年2月との比較では増えており、乗用車は21.7%増だった。
 県別の販売状況は図の通り。乗用車は6県ともに前年同月比で2桁減となり、減少幅が最も大きい宮城は7カ月連続で減った。軽自動車も6県全てで落ち込み、岩手は2桁減となった。
 東北全体で乗用車のサイズ別は、普通(3ナンバー)が12.0%減の7318台で、6カ月連続の減少。小型(5ナンバー)も15.2%減の1万189台で、前年を2カ月連続で下回った。
 軽自動車は、乗用が2.2%減の1万2183台、トラックなど貨物が17.1%減の3566台と、貨物の落ち込みが目立った。県別では青森の乗用が2.7%増えた。
 東北運輸局は「前年からの反動減は続く可能性があるが、過去数年との比較では決して落ち込みが目立つわけではない」と説明。年度末需要期の3月については「台数ベースで震災前水準の3万台を超えるかどうかに注目したい」としている。

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