東北三大祭りが閉幕 曜日の配列、人出明暗 竿燈過去最多

 仙台七夕まつりが8日、3日間の日程を終え、東北三大祭りが全て終了した。東日本大震災から2度目の夏となったことしの人出は、仙台七夕が全て平日開催となった影響で、当初予想の210万人に届かなかった。これに対して秋田・竿燈まつり(3~6日)は過去最多を記録。青森ねぶた祭(2~7日)は昨年をやや上回り、300万人台を回復した。
 仙台七夕はことし月曜から水曜の開催。震災の影響を受けながら、土曜から月曜開催だった昨年の203万3000人も下回った。初日の雷雨も来場者の出足を鈍らせた。
 金曜から日曜開催となった2010年は235万7000人を記録したが、来年、再来年も完全平日開催が続く。
 定禅寺通での「星の宵まつり」は昨年に続き、節電のため実施を見送った。それでも主催する仙台七夕まつり協賛会事務局の仙台商工会議所は「復興を願う短冊などを飾る定禅寺通の新たな試みは定着しつつある」と手応えを感じている。
 青森ねぶたは291万人に落ち込んだ昨年からは回復したが、「10年の320万人から見ると少なく、元に戻りつつあるだけ」と実行委員会事務局。10年12月の東北新幹線全線開通効果も「あったとは言いにくい」と限定的にみている。
 対照的なのは秋田・竿燈だ。ことしは金曜から月曜までの開催だったこともあり、昨年より9万人以上伸ばした。
 実行委員会事務局は「曜日配列に恵まれたのが好調だった最大の理由。会場周辺で初めて開催した食のイベントも好評で、人出の増加に貢献した」と話している。

タイトルとURLをコピーしました