国土交通省がまとめた東北の10月の新設住宅着工戸数は、前年同月比5.3%減の5845戸だった。前年実績を下回るのは4カ月連続で、消費税増税による反動減が続いた。
県別の着工戸数は表の通り。岩手、福島がプラスに転じ、宮城は前年と同数だった。
持ち家は6県とも減少し、全体で27.1%減の2364戸。持ち家のマイナス幅が最も少なかったのは岩手の15.1%減。最大は山形の48.2%減だった。
貸家は全体で21.1%増の3054戸。被災3県と秋田で増えた。宮城は仙台市や気仙沼市、南三陸町などで災害公営住宅が着工し、21.9%増の1397戸。岩手は38.5%増の702戸、福島は24.7%増の556戸だった。
分譲は3.8%増の414戸。うち一戸建ては5.1%増の409戸、マンションはゼロから5戸に増えた。
住宅金融支援機構東北支店の担当者は「被災3県では災害公営住宅の着工に支えられたが、全体としては前年に比べると減少傾向が続くのではないか」と分析した。