東北南部が梅雨明け 6月中は観測史上初、期間も最短

仙台管区気象台は29日、東北南部が梅雨明けしたとみられると発表した。平年(1991~2020年の平均)より25日、これまで最も早かった7月5日(1978年)より6日、それぞれ早くなった。東北地方で6月中に梅雨が明けたのは観測史上初めて。期間中の雨量も記録的な少なさだった。

 今年の梅雨入りは15日で、期間は15日間だった。記録が残る1951~2021年で最短だった11年の19日間を下回り、観測史上最短を更新した。平年(42日間)の3割強にとどまる。

 仙台管区気象台(仙台市宮城野区)が観測した28日までの降水量はわずか18ミリ。期間中、1ミリ以上の雨を観測したのは16日(2・5ミリ)と27日(12ミリ)だけだった。

 1951~2021年のうち、梅雨明けがはっきりしなかった年を除く梅雨期間中の仙台の平均降水量は266・5ミリ。今年の同じ6月15~29日の平均でも83・3ミリで、今年の少雨が際立つ。

 29日は午前中から晴れ、名取市の仙台空港で正午に35・5度を観測するなど、猛暑日となっている。

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