東北大にマイルストーン賞 垂直磁気記録、IEEEが偉業と認定

東北大は電気・情報工学分野の学会で世界最大規模を誇る米国電気電子学会(IEEE)が歴史的偉業として認定する今年の「マイルストーン(道標)賞」を受賞した。岩崎俊一特別栄誉教授(97)が1977年に発表した「垂直磁気記録」に関する業績が高く評価された。

 仙台市青葉区のホテルで9日に贈呈式があり、大野英男総長と岩崎氏が出席した。岩崎氏は「長年の困難を克服して実現した。認めていただいて、この上なくうれしい」と述べた。

 岩崎氏が東北大電気通信研究所教授時代に発明した垂直磁気記録は大容量のデータを記録する性能があり、データセンターやクラウドなどの仕組みに活用されている。

 マイルストーン賞は、開発から25年以上にわたり社会や産業の発展に貢献した技術が対象。東北大の受賞は95年の「八木・宇田アンテナ」(1924年発明)、2017年の「自己補対アンテナ」(48年発明)に続いて3回目で、国内の大学で最多。国内では、これまで40件に贈られている。

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