東北大サイバーサイエンスセンターに導入されたスーパーコンピューターシステム「AOBA-1・5」の見学会が25日、仙台市青葉区の青葉山キャンパスであった。
大学関係者ら約30人が参加。既存のAOBAの14倍の処理能力を持つサーバーが並ぶフロアを案内した。センターの滝沢寛之教授は、新システムが大量のデータをまとめて処理できる「ベクトル型」としては世界一の性能を持つことなどを説明した。
運用開始は8月1日で、600メートル離れた次世代型放射光施設「ナノテラス」と直結。膨大な実験データを高速、高精度で解析できると期待される。総事業費は約70億円。
大野英男総長は「(AOBAで活用実績がある)津波浸水予測のほか、ナノテラスでのデータ駆動型サイエンス、材料科学など幅広い分野の研究を大きく発展させられる」と話した。