米国の情報会社「トムソン・ロイター」は21日、新たにノーベル賞の有力候補として選んだ24人を発表した。
日本人では、大野英男・東北大教授(56)を物理学賞の候補に挙げた。
大野教授は、磁石の性質を持つ半導体を開発し、その性質を電気的に制御することに成功。低電力で記録状態を保てる新たな記憶素子の開発に道を開いた。
同社は、論文の引用頻度や過去の受賞歴などを分析し、ノーベル賞級と認める研究者を毎年、有力候補として発表している。2002~10年に、138人を選出し、17人が実際にノーベル賞を受賞している。