東北大大学院農学研究科は4日、大規模災害からの農業復興をけん引する人材育成と、自然災害の被災地支援や防災に直結する研究に取り組む「東北復興農学センター」を設置すると発表した。開設は4月1日。
センターには教員31人が所属する。学内外との共同研究や教育活動を推進する「教育コア」、センター運営と活動記録に当たる「情報コア」、人材育成の「教育コア」の3部門で編成する。
仙台市青葉区の雨宮キャンパスで5月、受講費無料の講座を始める。受講者には、社会人と学生が対象の「復興農学マイスター」、新規参入を含む農業者向けの「IT農業マイスター」などの資格を認定する。
農学研究科は東日本大震災後、研究者が個々に復興関連の研究を進めてきた。センター化によって、学内外の大学や研究機関との連携をより促進させる狙いがある。
センター長を務める駒井三千夫研究科長は「次の大規模災害に備え、指導的な立場で国際的に活躍する人材を育成していきたい」と話した。